宇宙遠洋測量船「遠望号」、19年度の任務を終え凱旋

人民網日本語版 2020年01月22日15:01

中国衛星海上測量・制御部によると、同部所属の宇宙遠洋測量船「遠望3号」と「遠望7号」が20日、3回の海上測量・制御任務に無事成功後、順調に埠頭に停泊した。これにより遠望5号、遠望6号を含む就役中の測量船4隻がすべて凱旋した。遠望号測量船チームは2019年の試験任務で全面的な成果を収めた。中国新聞網が伝えた。

遠望5号、遠望7号、遠望3号は19年11月に相次いで出征し、太平洋の予定の海域に赴き、長征5号遥三ロケット発射の海上測量・制御任務を共同で遂行した。3隻は任務中、交代で測量・制御を行い、捕捉・追跡が安定し、取得したデータが整っており、情報の処理・交換が正しく、共にロケット発射段階の海上測量・制御任務を遂行した。

その後、遠望5号は計画に基づき帰港し、遠望3号は次の任務海域に向かった。遠望7号は指示を受け、衛星「実践20号」の遷移軌道段階の海上測量・制御任務を引き続き遂行した。遠望7号は5日間にわたり累計15時間以上の追跡により、10万フレーム以上のデータを取得し、100件近くのデータを受信・伝送し、衛星遷移軌道の1・2・5回目の軌道変更段階の衛星測量・制御任務を無事完了し、衛星が予定の軌道に順調に入るため重要な測量・制御サポートを提供した。

同じ航路で帰還中の遠望3号、遠望7号が13日、太平洋の海上で巡り合った。遠望3号の史開副船長は「遠望号が大海原で遭遇するのは珍しいことだ。宇宙事業の発展に伴い、海上測量・制御任務の密度がますます上がっている。遠望号は現在、1隻あたり毎年200日以上海で作業を行っており、2隻が大海原で巡り合うことが可能になった。遠望3号と遠望5号は昨年3月、太平洋ですれ違い、使命の引き継ぎを行った」と述べた。

遠望7号は19年11月10日、遠望3号は12月1日に出港した。2隻は累計で120日以上にわたり3万カイリ以上を安全に航行した。

中国衛星海上測量・制御部の関係責任者によると、遠望号は19年、海上測量・制御任務を17回、ロケット海上輸送任務を1回無事完了した。衛星「天鏈2号01星」「中星18」の緊急測量・制御を効果的に組織した。固体燃料ロケット海上打ち上げ技術の試験任務において、「4つの初」の重大進展を実現した。通年の海上作業日数は累計550日以上で、13万カイリ以上を安全に航行した。(編集YF)

「人民網日本語版」2020年1月22日

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