北京市でこのほど開かれた2019年スマート高齢者介護産業発展大会によると、中国のスマート高齢者介護産業の規模は近年、拡大を続けている。統計・推算によると、2019年の規模は3兆2000億元近く(1元は約15.6円)にのぼり、過去3年の複合年間成長率は18%以上。2020年には4兆元を突破する見通しだ。人民日報が伝えた。
2018年までの中国の60歳以上の人口は2億5000万人近くに上り、総人口の17.9%を占めた。うち65歳以上は1億6000万人で総人口の11.9%を占め、7%という国際的な高齢化平均水準を大きく上回った。高齢化に積極的に対応する重要な措置としてのスマート高齢者介護は、人工知能(AI)、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、IoT、スマート情報製品などの次世代情報技術と伝統的なヘルスケア・高齢者介護を融合させた新業態・新モデルだ。中国では現在、在宅介護を中心とし、コミュニティをよりどころとし、機関を補助とする高齢者介護モデルが形成されている。その中でスマート高齢者介護は技術的手段により、遠隔モニタリング・制御、リアルタイム測位、統一プラットフォーム情報交換などの角度から、情報化高齢者介護サービスシステムを多面的に構築し、高齢者と家庭の近代化、科学化や人に優しい高齢者介護の需要を満たす。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年1月8日