リッティ氏は続けて、「私は中国経済は上に向かって進んでいると思っている。これからの10年間で、中国は世界トップクラスのエコノミーになり、世界各国がみな中国と『関係をもちたい』と考えており、とりわけ製造業分野での関係構築を願っている」と述べた。
国際投資家はそろって中国に照準合わせる
アラブ首長国連邦(UAE)のムバダラ・インベストメントのハルドゥーン・ハリファ・ムバラクCEOは、「20年前には、2年に1回、中国に来ていたが、今は6週間に1回来ている。世界の投資家にどんな変化が起きたかわかるだろう。国際投資家はそろって中国に照準を合わせている」と述べた。
ハルドゥーン氏の指摘によると、「過去5-10年に起きた大きな転換は外資系企業が中国でビジネスをよりやりやすくなったこと、ビジネス環境がよりよくなったこと、中国が海外からの投資に対してますます開放的になったことだ。同時に、中国にも優れた企業家がますます多く登場し、生命科学、交通などの分野の技術が目に見えて進歩した」という。
またハルドゥーン氏は、「中国は巨大な市場であり、これから必ず世界の市場にもなる。中国の企業は中国で競争するだけでなく、世界でも競争するようになる」と述べた。
中国は非常に驚異的なスピードでイノベーションを遂げている
前出のファーガソン氏は、「産業革命が始まってから、イノベーションはずっと経済で成功するための基礎的要因であり、中国は経済のイノベーションを賢明に選択し追求してきた。7-8年前には、米国人がよく、『設計とイノベーションは米国で生まれ、製品は中国で組み立てられる』と言っていた。しかし今や中国は非常に驚異的なスピードでイノベーションを遂げた。たとえば人工知能(AI)などがそうだ」と述べた。
中国が独自の知的財産権を創造する能力を有し、これが未来に向かうカギでもあることに疑問の余地はない。人口ボーナスが徐々に消滅し、金融の境界が顕在化する今のような時期には、イノベーションを経なければ、中国は持続的成長を遂げることはできない。