中国国家重大テクノロジーインフラ・過重力遠心学際的実験設備(CHIEF)建設セミナー・始動セレモニーが18日、浙江省杭州市で開催された。人民日報が報じた。
「過重力プロジェクト」は、「国家重大テクノロジーインフラ建設・第13次5カ年計画(2016~20年)」で実施が確定している10の優先建設プロジェクトの一つで、浙江省で初めて実施される国家重大テクノロジーインフラプロジェクトとなっている。国家重大テクノロジーインフラとは、未知の世界を探索したり、自然の摂理を発見したり、テクノロジー変革を実現したりする能力を高めるべく、長期にわたりハイレベル研究にサービスを提供する、大きな国際的影響力を誇る国家公共施設を指す。「CHIEF」は、遠心力発生装置の遠心力を使って過重力を発生させ、装置に搭載されている実験装置を使って、過重力下での物質運動テストを実施できる。「過重力プロジェクト」は、浙江大学が法人機関として建設を担当し、陳雲敏院士率いる科学チームが13年間かけて科学研究を重ね、その技術を蓄積してきた。
同プロジェクトは杭州未来テクノロジーシティに設置され、敷地面積は約6ヘクタール、総建築面積は3万4560平方メートル。中国国家発展改革委員会が査定した概算総投資額は21億80万元(1元は約15.45円)で、5年間かけて完成を目指す。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年11月19日