10月22日、王岐山氏は東京で徳仁天皇夫妻の主催する各国の代表らを招いた饗宴に出席した。(新華社)
日本政府の招待を受け、習近平国家主席の特使として、王岐山国家副主席はこのほど日本を訪問した。10月22日に行われた徳仁天皇の即位式典に出席し、21日から25日にかけて友好訪問を行い、日本の安倍晋三首相、麻生太郎副総理兼財務大臣とそれぞれ会談した。人民日報が伝えた。
王副主席は徳仁天皇夫妻に、習主席と彭麗媛夫人から天皇・皇后への心からの祝辞を伝えるとともに、習主席夫妻から明仁上皇と美智子上皇后への鄭重なあいさつを上皇夫妻に伝えてほしいと述べた。徳仁天皇は王副主席に、天皇夫妻と上皇夫妻から習主席夫妻への心からの感謝と祝福を伝えてほしいと述べた。
安倍首相との会談では、王副主席は習近平国家主席と李克強国務院総理からの鄭重なあいさつを伝えるとともに、このたびの非常にまれな超大型台風がもたらした死傷者と損失に対し、お悔やみとお見舞いを伝えた。王副主席は、「今年6月、習近平国家主席と安倍首相は新時代の要求に合致する中日関係の構築の推進について一連の重要な共通認識に到達し、両国関係は新たな発展のチャンスを迎えた。双方は中日間の4つの政治文書で確立された各項目の原則を遵守し、歴史や台湾などの問題を適切に処理し、両国関係が平和、友好、協力という正しい軌道に沿って引き続き前向きに発展するよう確保しなければならない。中国は日本とともに引き続き政治的相互信頼を強固にし、実務協力を深化させ、人的・文化的交流を拡大し、建設的な安全保障関係を構築し、手を取り合って共に多国間主義の擁護者、開放協力の推進者、文明対話の実践者になり、世界と地域の平和安定および発展に積極的に寄与していきたい。習近平国家主席は来年春に日本を国賓訪問することに原則として同意しており、双方が密接なコミュニケーションと協調を保って、適切でプラスになる環境とムードを積極的に創出し、訪問がスムースに実現するとともに完全に成功するよう期待している」と述べた。
安倍首相は中華人民共和国成立70周年を改めて祝福し、習主席が王副主席を特使として派遣して天皇即位式典に出席するとともに日本を友好訪問することに感謝の意を伝えた。安倍首相は、「日中交流の歴史は悠久で、伝統的友情は深く厚く、現在は両国の経済貿易実務協力が絶えず深化し、国際問題には協力して対応し、アジアの、さらには世界の平和と繁栄に重大な責任を負ってきた。両国はいずれも新しい時代に入った。両国指導者の大阪での会談は日中関係の全面的な正常化を推進したのであり、未来に手を取り合って協力すればその潜在力は非常に大きい。日本は習主席が来年春に日本を国賓訪問することに非常に期待しており、台湾などの敏感な問題を適切に処理し、中国と共に、トップレベルデザインを強化し、ハイレベル交流の流れを維持し、美しく調和し、未来志向で、活力に満ちた日中関係の建設にともに努力することを願う」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年10月26日