毎日30分の家事、死亡リスクが12%低下

人民網日本語版 2019年10月24日09:41

食器洗い、洗濯物畳み、モップがけといった家事を憂うつに感じている人も多いのではないだろうか。米ニューヨーク州立大学バッファロー校が「Journal of the American Geriatrics Society」(最新号)に掲載した研究によると、家事という単純な活動であっても長寿促進効果がある。動かないよりは動いた方がいいということだ。生命時報が伝えた。

研究は63-99歳の白人、アフリカ系、ラテンアメリカ系の女性ボランティア6000人以上を対象に行われた。研究者によると、ほぼ動かない高齢者と比べ、毎日30分間軽く運動するボランティアの死亡リスクは12%下がる。30分間の中度もしくは激しい運動では39%下がる。研究における軽い運動には、服畳み、モップがけ、窓拭きなどの日常的な家事が含まれる。中度もしくは激しい運動にはランニングや自転車乗りが含まれる。

中国人民解放軍総病院と中国科学技術大学の研究者は、35-78歳の中国都市部の男性1万3000人を対象に調査を実施した。動かず食べてばかりの人の方が糖尿病にかかりやすく、家事に励むことで糖尿病の予防に役立つことが分かった。

年齢、高血圧、喫煙、体重指数、空腹時の血糖値、家族の糖尿病の罹患歴といった関連要素を検討すると、家事を全くやらない男性と比べると、次の結果が分かった。

●毎日の家事が2時間以内の人の糖尿病リスクは20%低下。

●2時間以上の人は40%低下。

●家事は体重、ウエスト、血中脂質を大幅に改善する。

専門家は、どの家事をする場合でも、次の原則に注意が必要と指摘した。

◆ゆっくり起き、ゆっくり曲がる

腰をかがめて食器や洗濯物を洗う場合、急に体を起こしたり体を曲げることで腰を痛めやすい。腰掛けに座り、野菜の下処理や洗濯を好む高齢者の場合は特に要注意で、長く座った後はゆっくり立ち上がるべきだ。

◆腰ではなく足を曲げる

ソファーやトランクなど重い物を動かす場合、直接腰を曲げるのではなくまず身を低くし、背を伸ばし重い物をしっかり手に持つ。それから足の力で立ち上がる。

◆適度な休憩

家事をする場合には適度な休憩に注意し、10-15分毎に1回休憩する。首、腰、手首などをほぐし、一気にやり終えようとしない。

◆煙に注意

調理中は常に換気扇を使い、調理後も10-20分つけておくことで、油煙の残留を防ぐ。汚染物質を遮断するように、エプロン、帽子、マスクをつける。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年10月24日

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