中国鉄路北京局集団有限公司(以下、「北京鉄路局」)は、「高速列車『復興号』は、運用が始まった2017年6月26日からめでたく『満二歳』を迎えることができた。運用開始からこれまでに復興号を利用した乗客は、延べ8920万人に上り、1日あたりの最大乗客数は延べ27万9千人、座席利用率は93.8%に達した。このうち、2018年6月26日から現在までの復興号利用客数は延べ6279万人、前年同期比延べ3638万人増加した」ことを明らかにした。人民網が伝えた。
〇運行範囲を絶えず拡大 広大な祖国の大地を疾走する復興号
2018年7月1日、16両編成「ロング型」復興号が、北京と上海を結ぶ京滬高速鉄道にデビューした。新型復興号は、乗車定員・ビジネスクラス座席数がいずれもやや増加したと同時に、その時速が350キロメートルに達した。
その後、北京と上海・長沙・千島湖・武漢・漢口・太原・青島各地を結ぶ「ロング型」復興号14本が相次ぎ運行を開始し、復興号全体の8%を占めるまでとなった。そして2019年1月5日には17両編成の「スーパーロング」型復興号がデビューした。2018年9月23日には広深港(広州―深セン―香港)高速鉄道香港区間が開通し、大陸部の高速鉄道ネットワークが香港地区まで延伸され、復興号も香港特別行政区に乗り入れた。
「広大な祖国の大地を疾走する復興号」と言われているように、現時点で、京滬高速鉄道、京広(北京―広州)高速鉄道、石太(河北石家荘―山西太原)旅客専用線、京津(北京―天津)都市間鉄道などの高速鉄道で復興号は運用されているほか、首都北京から、南京・杭州・合肥・済南・広州・武漢・長沙・鄭州・西安・成都・太原・瀋陽の省都に直通で行くこともできる。
このほか、今夏、鉄道ダイヤ改正が間もなく実施されるが、北京発着の復興号の1日あたりの運行本数は、現行の184往復から188往復に増え、17の直轄市・省都・自治区政府所在都市と直接結ばれることになる。
復興号シリーズの車両が次第にその種類を豊富にし、完備されていくにつれて、国民の鉄道利用ニーズにもさらなる多様化傾向がみられるようになっている。鉄道当局は、ネットによる食事予約や駅構内のスマートナビ、モバイル決済サービス、高速鉄道座席指定、フリークエント・カスタマー、ウェイティングチケット優先購入など一連の新サービスを相次ぎ発表しており、乗客の利用にさらなる便宜を図っている。
天津旅客輸送区間が運行する北京南駅と上海虹橋駅を結ぶG1号を頻繁に利用する王さんは、「G1復興号に毎月1、2回乗っている。座席利用率は非常に高く、毎回ほぼ満席状態なので、早めに予約をしておくようにしている。2017年9月から、G1号の運行所要時間はさらに短縮され、4時間半になり、より便利になった。また、車内のハードウェアもより乗客に優しい設計となり、特にビジネス客の移動に適している。春節(中国の旧正月)や端午節には、特色あるインタラクティブイベントが催され、中国伝統文化の発揚だけではなく、中国高速鉄道の発展を世界中に示し、素晴らしい声とポジティブなエネルギーを発信している」と述べた。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年6月27日