北京燕城十月文化伝播有限公司 の「西游記之大聖帰来(西遊記 ヒーロー・イズ・バック)」
現代アニメは現在の中国人の日常生活を表現
1990年代になると、多くの優秀な外国アニメが続々と中国に上陸し、欧米や日韓漫画の影響を受けて、模倣と追随の道を歩み始めた中国の若いアニメ・漫画作家たちも少なくない。
ここ数年、中国のアニメ・漫画作品はまさに新たに立ち上がろうとしており、社会から広く注目され、世界からも注目を集めている。今回の展示では、広く知られた作品だけでなく、現代中国の超人気作品も数多く紹介されている。例えば、中国の宋代の絵画を題材に、十数万枚の細密画により構成され、中国アニメ作品として初のアカデミー賞ノミネートを果たした優美でエレガントな短編アニメーション映画「美麗的森林(美しい森林)」や、製作期間が8年に及び、上映と同時に口コミで絶賛され、古典文学の名著の精髄を独特の視点から描きあげ、3Dアニメーション大作の「カンフー・パンダ」の中国国内興行記録を塗り替えただけでなく、中国映画市場最高の興行成績を上げて、口コミと興行成績の両方で好成績を収めた「西游記之大聖帰来(西遊記 ヒーロー・イズ・バック)」などだ。
金城氏は、「日本の観客からすると、過去の有名作品を展示するだけでなく、中国のアニメ・漫画の新時代の発展の姿を見たいと考えていると思う。そのため私たちは伝統的な『水墨アニメ・漫画』の概念を中国テイストのアニメにまで拡大し、ネットで非常に人気のある作品を選びだした。これらの作品は日本の観客に中国の若者の日常生活を紹介するだけでなく、その苦しみや楽しみも紹介することになるだろう。これらはいずれも初めての海外展示となる。流行文化という視点における中国のイメージを紹介し、より身近に感じさせることも、私たちの今回の展示が新たに切り拓いた革新的な部分だと言える」とした。