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「嫦娥4号」探査機の総設計者、火星探査機の総設計者である孫沢洲氏は11日夜に江蘇省南京市で、「月探査機『嫦娥5号』は年末に打ち上げられ、試料採取・帰還任務を実現する見通しだ。月の今後の任務については検討中で、月の極地探査を実現し、未来の月面科学研究拠点の建設に向けた技術的検証を行う」と述べた。また孫氏によると、火星探査では「玉兎2号」よりさらに重いローバーを使用するという。中国新聞網が伝えた。
中国は年末に嫦娥5号任務を実施する。これは中国の月探査プロジェクト「周回・着陸・帰還」という3ステップ戦略の最後の一歩だ。
同時に中国は来年、初の火星探査機を打ち上げる予定だ。
孫氏によると、中国の火星探査プロジェクトは現在正常に展開中で、飛行製品は総組立とテストの段階に入った。中国初の火星探査機は来年計画通り打ち上げられる予定。
孫氏によると、火星探査機もローバーを搭載するが、その重量は玉兎2号の倍の約200キロになる。玉兎2号と比べ、移動能力と移動形態の改善・向上が図られる。「2021年に安全に火星に着陸し探査を行いたい」
中国の月探査機・嫦娥4号は今年1月3日、月の裏側の着陸に成功した。孫氏によると、嫦娥4号と玉兎2号はスリープモードを解除してからも正常に稼働している。玉兎2号の月面走行距離は現在178メートルに達している。
孫氏は、玉兎2号は「のろすぎる」という多くの人の疑問について、決してのろくはないと説明した。走行するだけでなく科学探査を行い、さらに安全に走行する必要があるからだ。
孫氏によると、中国の月探査と火星探査は他国と同じ道を歩むのではなく、自国の特徴がある。これで歩みを止めることはなく、さらに遠くに進み、火星と木星の探査を行い、宇宙船を近距離まで接近させるという。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年4月12日