重慶市九龍坡区陶家鎮衛生院(診療所)の一般医や看護師、健康診断専門医師、農村部の医師などからなる移動健康診断チーム約50人は毎月、医療機器などを入れた背負いかごを背負い、人里離れた各村に足を運び、高齢者や虚弱者、病人、障碍者などの家を訪問しては無料の健康診断サービスを行っている。新華網が報じた。
2012年から現在まで、地元の人々から「かごを背負ったお医者さん」と呼ばれるこのチームは、雨の日も雪の日も、夏の暑い日も冬の寒い日も、計画に基づき、無料の健康診断を実施している。背負いかごにいれた医療機器を使い、多くの人の役に立ちたいという信念を胸に、同チームは8年の間に、約1000人を対象に、健康診断や医療介入、リハビリを行ってきた。
診療室に座り診療することからかごを背負った診療、診療所から人里離れた村へと、場所や環境は変わっても、医療関係者の「人の助けになりたい」という気持ちに変わりはない。「かごを背負ったお医者さん」の発起人である陶家鎮衛生院の鄒鏡副院長は、「私たちが背負っているのは、医療機器の入ったかごだけでなく、村民の健康を守るという責任。『かごを背負ったお医者さん』が困難な状況にある人にもたらすものは、サービスだけでなく、温かさやサポートで、それが私たちが頑張り続ける最大の原動力になっている」と話す。 (編集KN)
「人民網日本語版」2019年4月12日