中国初の中低速リニアスマート点検専用車が3日、中国鉄建重工集団長沙第二産業パークでラインオフした。同製品の開発成功により、中国内初の中低速リニア線の動的スマート点検設備となった。これは中国の新型鉄道交通スマート化メンテナンス分野の重大な進展を意味する。新華社が伝えた。
このCXJ-5型中低速リニアスマート点検専用車の両側のデザインはフクロウのように見える。車体の全長は5.81メートル、幅は2.6メートル、高さは2.97メートルで、点検作業員を6人乗せることができる。最高運行時速は25キロ。スマート点検専用車は主に中国内の中低速リニア線のメンテナンスの需要に焦点を絞り、中国鉄建重工集団有限公司、長沙市鉄道交通集団有限公司、湖南リニア交通発展股フン有限公司(フンはにんべんに分)の3社によって共同開発された。
鉄建重工交通設備研究設計院の羅建利院長は取材に対して、「点検専用車はリニア線上を行き来するフクロウのようなもので、夜だけ活動する。線路の夜間点検の限りある時間のうちに、時速5キロの速度で検査を行う。40個近くの高精度センサー、全体に設置されている複数の高画質産業用カメラにより、中低速リニア線の状況を精密にチェックする。中低速リニア線の特殊なメンテナンス要求により、現在は人の手で5キロの詳細な点検を行うのに、夜間の時間を利用し約1カ月が必要だ。リニアスマート点検専用車ならば1日で終了する」と話した。
羅氏によると、スマート点検専用車は新エネ・デュアル動力走行システムを採用しており、環境に優しく信頼性が高い。リニア線、接触レールの高精度スマート点検を実現する。ビッグデータ管理、データオンライン分析・表示の機能を持ち、全使用期間の運用・メンテナンスデータの管理を実現することができる。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年4月4日