中国の越境ECは現在、歳末・正月向け商品特需に沸いており、9月から現在まで繁忙期が続いている。今年は売れ行きが特に好調で、ある越境EC業者はここ1ヶ月ほとんど休みなしで働いているという。今年は景気があまり良くないものの、歳末・正月向け商品となると、消費者の財布の紐が緩むようだ。台湾紙「旺報」の報道を引用して参考消息網が報じた。
中国製はすでにその品質で勝負
今年、中国から世界中に商品が発送されているが、その最大の理由は「中国製」の品質だ。越境EC業者の周牧さんは、「『中国製』は品質が良いため、商売は大繁盛している。会社を日用品の卸売市場が多く立地し、世界的な日用品取引の中心地である浙江省の義鳥市に設置した。商品の供給元がたくさんあり、選択肢も多く、商品が足りなくなっても、すぐに同じ商品を売る供給元を見つけることができる。そのため、海外の客の心もつかむことができる」と説明する。
オンラインマーケティングとWeb解析の総合ツール・Adobe Analyticsの統計によると、今年のブラックフライデーでは、米国のオンラインでの売上高が前年比23%増の62億ドル(1ドル=約110.39円)に達した。そして、サイバーマンデーのオンラインでの売上高が前年比19.3%増の79億ドルに達し、米国の1日当たりの商品売上高の記録を塗り替えた。
越境ECプラットフォーム・環球易購の関連の責任者によると、今年のショッピングフェスティバル・ブラックフライデーとサイバーマンデーの売上高は近年で最高で、ショップの参加度も最高だった。そして、現在の状況を見ても歳末・正月向け商品の売り上げも伸び続けている。
新興市場の購買力が急上昇中
中国の越境ECプラットフォームの多くが、歳末・正月向け商品は、「ダブル11(11月11日のネット通販イベント)」や「ダブル12(12月12日のネット通販イベント)」と同じほどの売り上げが期待できることを認識しているため、商品の準備やマーケティング戦略、物流確保などの面で入念な準備を行っている。
越境ECプラットフォーム・跨境通の統計によると、今年の祝祭日向け商品は、西欧市場で爆発的に売れたほか、中・東欧、アフリカなどの新興市場でも急激に売れ行きが伸びた。例えば、ブラックフライデーの際には、インドやフィリピンなどの新興市場での売上高が470%増となり、オランダやベルギー、オーストリア、ポルトガルなどの売上高も68.9%増となった。
環球易購のブランド総監である駱氏は、「今年、傘下のGearBestを代表とするプラットフォームがインドやモロッコ、ギリシャ、ハンガーなどのサイトに進出し、南アジアや北アフリカ、東欧などの市場を開拓している。それら新興市場のポテンシャルを見込んでいる」と説明する。その他、B to B(企業間取引)型越境ECサイト・敦煌網の「サイバーマンデーの国別売上高ランキング」を見ると、トップ5が米国、英国、カナダ、フランス、スペインとなっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年12月27日
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