第14回中国人の日本語作文コンクールの授賞式が12日、北京で開かれた。最優秀賞の「日本大使賞」には、復旦大学の学生・黄安琪さんの作文「車椅子で、東京オリンピックに行く!」が選ばれ、在中国日本大使館の横井裕大使が賞を授与した。人民網が報じた。
黄さんは作文の中で、京都で短期交流活動に参加した時に、日本で広く普及しているバリアフリー施設に偶然接する機会があり、そこから発信されている「平等」や「愛」というメッセージに感動したことを綴っている。それを見て、黄さんは2008年の北京五輪を試合会場で観戦できなかった祖母を連れて、20年の東京五輪の観戦に行きたいと思うようになったという。そうすることで交通事故で障害が残った祖母に「愛」を感じてもらうと同時に、小学校の体育教師だった祖母の試合会場で五輪を観戦するという夢をかなえてあげたいという。
横井大使は挨拶の中で、各受賞作品を講評し、「作文の中の日本に関する細かな描写や描かれている心の変化に感動した。今年は日中平和友好条約締結40周年で、5月には李克強総理が訪日し、10月には安倍首相が訪中するなど、日中関係がさらに改善した。今後、学生らが引き続き日本語を一生懸命勉強すると同時に、社会でさらに多くの経験を積み、日中関係の発展を推進する棟梁、両国間で友好交流を展開する懸け橋になることを願っている」と語った。
その後、日本僑報社の段躍中編集長、ドン・キホーテの高橋光夫専務取締役兼CFO(最高財務責任者)、東芝中国公司の須毛原勳董事長兼総裁、朝日新聞の中国総局長・西村大輔氏、中国日本商会の副会長を務める日中経済協会北京事務所の岩永正嗣所長らが、一、二、三等賞の受賞者らに賞を授与した。
またこのほかにも、学生の作文指導に力を尽くす日本語教師を表彰する「園丁賞」の受賞者も発表された。
中国人の日本語作文コンクールは05年の開催以来、応募者総数は4万1490人に達している。今回は、中国各地の短大・高専、大学235校から4288作品の応募があった。審査員による3度の審査を経て、最後に横井大使が「日本大使賞」1作品、1等賞5作品を選出した。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年12月13日
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