1年を総括する時期が今年もやってきた。天猫(Tmall)の統計データによると、書籍購入を地域別にみてみると、市民1人あたりの書籍購入冊数が最も多い都市は北京で、広州がわずか3%の差で第2位につけた。第3位から第5位は、順に、上海、杭州、深センだった。
統計データによると、天猫「ダブル11(11月11日のショッピングイベント)」当日の「爆買い」ムードの中で、約1千万人が書籍を購入した。読書の主力軍となったのは、北京・上海・広州・深セン・杭州など一線都市および新一線都市のユーザー。このうち約6割は女性ユーザーが占めた。この事実は、女性は、バッグを買い、化粧にいそしみ、自撮りを楽しむだけでなく書籍を購入することにも熱心だという現状を示している。
年齢層別にみると、天猫で書籍を購入する人のうち、「20―35歳」の若者が半数以上(55%)を占めた。これに続いたのは「36歳―45歳」で約3割。60歳以上の高齢者の中でも読書好きの人はいたが、割合は2%にとどまった。
文芸作品が最も好まれる都市は、北京・上海・成都で、「月と6ペンス」と「平凡な世界」、「活きる」が、文芸・社会科学ジャンルでの売上トップ3に名を連ねた。
全国の大学が集中している北京・広州・武漢・南京4都市の大学生は、試験続きの学生生活の中で、書籍購入の勢いが止まらない。彼らが購入した試験対策ジャンルの書籍は、主に、会計士試験対策・教員採用試験・公務員試験対策・司法試験対策に集中している。
また、ある都市の経済力が消費力と直接関係があるならば、北京・上海・深セン・杭州4都市のユーザーが高い消費力を備えていることは、彼らが経営マネジメント関係書のオンライン購入を大量に行っていることからも証明できる。「薛兆豊の経済学講義」、「原則」、「活法」は、経済書ジャンルでの人気図書となっている。この他、「見識」、「金持ち父さん貧乏父さん」、「ピラミッド原則」、「ポジショニング」、「Poor Charlie's Almanack」、「ブラック・スワン―不確実性とリスクの本質」、「スマート・ビジネス」も、経済書ジャンルのトップ10にランクインしている。
この他にも統計データから、「80後(1980年代生まれ)」や「90後(1990年代生まれ)」の母親たちが子供たちの教育に全力で取り組んでいる様子が読み取れる。「窓際のトットちゃん」と「わたしたちのからだ」、「どんなにきみがすきだかあててごらん」は、児童書売上トップ3に入った。特に、家庭教育の面で、保護者はますます、本格的な英語教育を重視し始めており、英語の原書が天猫で爆発的に売れている。このうち、「オックスフォード・リーディング・ツリー・シリーズ」、「ハニー・イングリッシュ」、「ハリーポッター」の売れ行きが最も良く、北京・杭州・南京・東莞の各都市での売上が高くなっている。
さらにデジタル化読書やセグメント式読書が盛んな現代において、多くの人の読書習慣に大きな変化が生まれており、デジタル読書が猛烈な勢いで広がっている。「ダブル11」当日、天猫の電子書籍注文数は530万件に上った。電子リーダーの購入者は、「90年後」の若者が全体の60%以上を占め、都市別売上トップ3は、上海・北京・杭州だった。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年11月27日
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