11月下旬か12月初めになると、浙江寧波市慈善総会には、毎年決まって、「あしながおじさん」から寄付金が送られてくる。人民日報が報じた。
今年は11月22日午前10時半ごろ、同総会のスタッフが、送金を知らせる郵便51通を受け取った。内訳は9999元(1元=約16.30円)分50通と、50元分1通の合わせて50万元分の通知だ。送金者の欄には「然其」と書かれていた。
同総会のスタッフは取材に対して、「また、順其自然(成り行きにまかせる)さんからだった」と話す。
郵政の規定で、1万元以上を送金する場合は、身分証の提示が必要で、実名で送金しなければならない。
毎年小額の送金に分けて、大金を募金してくる「順其自然」という人物は、匿名で送金するために、毎回送金1回あたり9999元ごとの送金通知書を総会に送って来るという。
1999年から現在までに、「順其自然」は毎年11月下旬か12月初めになると、同総会に、数万元から数十万元の寄付金を送っており、その金額は毎年増えているという。この人物には、毎年ほぼ同じ時期に送金し、送金書類に記入されているのは毎回実際にはない住所で、毎回、署名欄には「順其自然」4文字のうちの数文字を組み合わせた名前が書かれているという特徴があるという。
同総会の責任者によると、「順其自然」の寄付は今回で20回目。これまでに累計1005万元が寄付された。昨年までの19回で寄付された955万元は全て貧困学生や貧困世帯の援助に使われたという。
同総会は今回の寄付金を、来年の大学新入生の就学援助に使う計画という。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年11月27日
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