中国のユネスコ「MAB(人間と生物圏)」計画加盟45周年、並びに中国MAB国家委員会創立40周年大会が30日に開催された。中国ユネスコ全国委員会の秦昌威秘書長は開幕式で、「中国は40年に渡り34ヶ所の生物圏保護区の登録に成功し、世界4位につけた」と述べた。科技日報が伝えた。
MABはユネスコが1971年に開始した政府間科学計画だ。世界の深刻化する人口・資源・環境危機に対応し、人と環境の関係を改善する科学的基礎を構築し、自然科学と社会科学の力を統合し、世界生物圏資源の合理的かつ持続可能な利用と保護を目指す。
中国MAB国家委員会の許智宏主席は、「今やドローンと赤外線カメラがあり、調査作業の効率が大幅に向上した。以前は巡視員が日中に巡視する必要があり、その作業は大変だっただけでなく、多くの動物が夜行性のため、得られるデータも限定的だった。今や赤外線カメラを設置しておけば、1ヶ月で大量の資料を入手できる」と述べた。
四川省臥龍資源保護区の施小剛氏は、「我々は2009年に初めて赤外線カメラを使い、初めて臥龍にユキヒョウがいることを確認した」と話した。
施氏は、「今年はさらに科学的な調査を実施する。糞や毛などを集めユキヒョウの個体のDNA、性別などを鑑定する。特に糞の成分を使いユキヒョウの食物構成を分析し、さらには、バーラルやナキウサギなどの主要食物に的を絞った調査を行う。これらの獲物の全体状況を理解し、ユキヒョウの生存の需要を満たせるかを判断する」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年8月1日
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