中国社会科学院財経戦略研究院がこのほど発表した報告によると、中国国内の都市は改革開放以来、その数と規模の面でいずれも急速な拡大と共存を遂げており、都市群の内部および都市群同士の間で産業空間の構造再編が起こり、東部と中部が一体化する傾向が日増しに強くなっている。経済参考報が伝えた。
「第16回中国都市競争力報告-40年:すでに燃え広がった都市の種火」と題する今回の報告書では、「中西部の核心都市が顕著化し、南北分化が激化し、東部・中部の一体化と「一網五帯」と表される中国経済の空間新局面がますます顕著に現れてきている」と指摘された。
都市群と都市群の間では、製造業が中部都市に向かって集まり、ハイエンドサービス業は東部発達都市群に集中し、非都市群内の都市では製造業が都市群に集まることで産業構造はローエンドサービス業化に向かっている。都市群内部では、成熟した都市群内の核心都市がハイエンドサービス業化に向かい、製造業は周辺部に拡散している。発展途上の都市群内の核心都市は、外部からの導入・内部への結集を通じ、製造業の集約化が加速している。
報告によると、中国の都市は改革開放以来、その数と規模の面でいずれも急速な拡大と共存を遂げており、都市人口が驚異的に増え、都市社会における相互依存化が加速、都市経済の長期にわたるスピード成長と産業構造の継続的アップグレードが共に進み、都市空間の急速な蔓延と時空間距離の絶え間ない圧縮が同時に起こり、都市ミクロ経済と社会管理が日を追って現代化の方向に向かっている。
同報告では、指標体系とデータを用いて、中国294都市の2017年の総合経済力と発展すう勢および289都市の住みやすさと持続可能な競争力に関する綿密な評価が行われている。また中国都市の競争力の発展局面および特定分野での理想とのギャップについて全体的な分析・評価が進められている。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年7月2日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn