中国の李克新駐米公使は19日、中米研究センター(ICAS)がワシントンで開催したシンポジウム「トランプ政権2年目の中米関係」で基調演説を行った。中国新聞社が伝えた。
李公使は中米関係の発展には誤った認識を克服し、次の点で努力する必要があると指摘した。
(1)誠実に接する。中国側は米側と建設的パートナーシップの構築を望み、朝鮮半島核問題で引き続き積極的役割を果たし、米朝を含む関係国と共に努力して、朝鮮半島問題の政治的解決のプロセスを後押ししたいと考えている。
(2)辛抱強さを保つ。中米の経済・貿易問題は引き続き発展しうる。貿易赤字も経済の構造的問題も、双方間の交渉で解決できる。中国は圧力の中で発展し、強大になる。いかなる外圧であろうと、これに屈して原則を犠牲にすることはない。習近平国家主席は今年のボアオ・アジアフォーラムの基調演説で、開放拡大の重要な措置を発表した。中国側は引き続き開放を拡大し、自国の経済の構造転換と高度化を推し進め、国際ルールの制定と整備に積極的に関与する。
(3)率直に向き合う。中国にとって台湾問題は妥協の許されない主権問題だ。米側は「一つの中国」政策を堅持し、中米間の3つの共同コミュニケの確定した枠組内で台湾問題を取り扱い、「台湾旅行法案」など誤った行動を止め、誤った判断によって良からぬ結果をもたらさないようにするべきだ。これは中米双方の利益にかなう。
李公使は「中米関係の将来性に対して楽観的であり続けるべきだ」と強調。「国連安保理常任理事国、世界の2大エコノミーとして、中米には国際的な平和と発展の問題に共同で対処する責任がある。双方は行政機関、国会、ビジネス界、メディア、地方、シンクタンク、学術界など各分野の交流を強化し、相互理解・協力を深め、友情の橋を渡し、中米関係の将来の発展に新たな知恵と力を捧げるべきだ」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年6月21日
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