英国の研究者が率いるチームはケニアで、人の血に蚊に対する致命的な毒性を持たせる方法を開発した。これはマラリア予防・治療の新方法に用いられることになりそうだ。新華社が伝えた。
研究者は被験者47人に高濃度イベルメクチンを毎日600ミリグラム・3日連続で服用させ、それからその血液サンプルを採取し、蚊に与えた。研究者は英医学誌「The Lancet Infectious Diseases」最新号に掲載した論文の中で、被験者の血液の蚊に対する致命的な毒性は、最長で28日間維持されたと報告した。この血液を2週間与えた後の蚊の致死率は97%に達した。
研究者はさらに別の被験者300人にイベルメクチンを300ミリグラム服用させ、同様の実験を行ったところ、蚊の致死率がやや低下した。
米サイト「Tech Times」は研究者の発言を引用し、蚊を経由しマラリアに感染した被験者がイベルメクチンを服用しても、副作用はなかったと伝えた。この研究結果によると、高濃度イベルメクチンは人の血液に蚊に対する致命的な毒性を持たせ、蚊による伝染病の拡大を抑制できる可能性があるとしている。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年4月13日
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