高速鉄道のネット食事注文サービスが打ち出されたことで、乗客は高速鉄道で移動する際、様々な種類のグルメを味わうことができるようになった。2018年の春運(春節<旧正月>期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)期間に入り、上海鉄道局12306ネット食事配達サービスは1万2千人分の食事を配達しており、乗客から人気を集めている。このようなバラエティに富んだおいしい食事の配達サービスの背後には、休まず走り続ける「高速鉄道食事デリバリー配達員」たちの知られざる苦労がある。南京南駅の12306ネット食事配達センターには、20人近くの「食事デリバリースタッフ」がいる。今年の春運期間、彼らは1日あたり1000人分の食事を配達している。南京出身の傅秀峰さん(23)は同センターに勤めてすでに7ヶ月以上になるという。傅さんは、「食事配達をする上での最大の難関はタイトな配達時間。高速鉄道のプラットホームでの食事の受渡し時間は通常たった1-2分しかないので、配達員に残された時間はほんのわずかといえる」と話した。新華網が伝えた。
高速鉄道での配達という特殊性により、配達員は体力だけでなく、正確さと真面目さが要求される。同駅には28本のプラットホームがあり、列車のタイプや編成、食堂車の位置も全て異なっているほか、列車が早めに到着したり、遅延した場合も含めて、配達員は何番ホームの何号車に食事を配達するのかを正確に把握していなければならない。前出の傅さんは、「乗客にタイミングよく食事を届けられたときが一番嬉しい」と語った。当初は乗客自身が食べ物を持ち込み、その後は車内でカップラーメンが販売されるようになり、現在では様々な種類のデリバリーグルメを楽しめるまで変化を遂げ、乗客が堪能できる食事サービスは向上し続けており、そこからも中国の鉄道の変遷と発展を読み取ることができる。(編集YK)
「人民網日本語版」2018年2月8日
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