中国が独自開発し、中国船級社の検査証書を取得済みの「空飛ぶ船」である地面効果翼機の「翔州」が11日、海南省三亜市崖州湾海域でデモンストレーションを行った。南海網が伝えた。
当日公開されたのは、地面効果翼機「翔州1号」で、全長12.7メートル、幅11メートル、高さ3.9メートルで、最大離陸重量は2.5トン。「翔州1号」のキャビンには4列の座席が設けられており、定員は7人となっている。また、緊急脱出にも使用できるように扉が2つ備え付けられている。
「翔州1号」は、中央翼と外翼、水平尾翼を組み合わせた翼を採用しており、中央翼の左右横方向の長さは2.72メートル、前後縦方向の長さは平均3.125メートル。こうした設計が地面効果を最大限発揮させているほか、外翼が地面エリア以外の上空を飛行する際により良い効果を発揮、さらに尾翼は機首を上げ下げする際のバランスをコントロールする。
地面効果翼機は人類の海上航行速度を大幅に向上させており、「翔州1号」の最大速度は時速210キロメートルに達する。また、通常の航空機と異なり、専用の滑走路を必要とせず、400メートルの海域であればすぐに離陸することができ、着陸も随時海域に着陸することができる。さらに沼沢地帯や雪原、干潟といったシーンでも活用でき、さまざまな需要を満たすことができる。
今後、同市の低空飛行観光や海難救助などの分野で活用できると期待されている。(編集TK)
「人民網日本語版」2017年12月14日
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