江蘇路に近い上海市愚園路の歩道にこのほど、「マイクロ美術館」が誕生した。通行者は、わずか3センチメートルのスペースに展示された、オールド上海の雑貨屋、理髪店、石庫門(中洋折衷型伝統建築)などの懐かしい写真を見て、古き良き上海の街並みを追体験することができる。中国新聞網が伝えた。
琪峰食品店の前で買い物中の客、夏の理髪店で中年男性の髪を刈る理髪師、夜の上海の街頭ネオンに照らされる様々な商店など、カメラマンは、多くの人々が行き交う上海の雑踏の様子を記録している。これらの店舗の冷たさや温かさが1枚の写真の中に収められ、上海の市井のさまざまな商店の移り変わりが記録されている。
多くの市民が、この「マイクロ美術館」に関心を示し、行き交う人々は続々と足を止めて鑑賞した。愚園路の近くに住む趙氏は、「とても細長いスペースに展示されているので、誰もが近寄ってじっくりと鑑賞したくなる。以前の上海の古い横町はまさにこのような感じだった。今ではほとんど残っていないので、こうして改めて見ると懐かしい気分にさせてくれる」と感想を述べた。
愚園路の街頭に設けられた「マイクロ美術館」は、「2017年愚園路アートライフシーズン」活動の一環という。「ファッショナブルな市街地」というコンセプトに基づいて改装工事が行われた愚園路は、クリエイティブ設計、全体的な風格などの各方面で大きく生まれ変わった。たとえば、愚園路の名人壁は改造後、「上海マイクロ都市記憶博物館」に変身しただけではなく、多くの若者が集う場所にもなった。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年12月8日
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