これら全ては、広州がビジネス環境を継続的に最適化していることと密接な関係がある。15年、広州は「市場化、グローバル化、法治化したビジネス環境を構築するための3年行動プラン」を打ち出し、ビジネス環境を向上させるための詳しい計画を立てた。
現時点で、広州政府の審査事項は最初の約2700項目から191項目にまで減り、簡素化率は90%に達している。登録、認可の全ての手続きが3営業日内に完了する。
世界的に有名なユーティリティソフトウェア開発業者の広州久邦数碼科技公司(Sungy Mobile Limited)は、「当社の発展は、広州の良好なビジネス環境のおかげ」としている。
広州は5回連続で、米誌「フォーブス」の「中国大陸部で最も良いビジネス都市」に選ばれ、グローバリゼーションと世界都市研究ネットワーク」(GaWC)が発表した2016年の世界都市の格付けでは、初めて「アルファ+」に格付けされた。
60ヶ国が広州に領事館設置
広州港南沙港区(画像は広州港による提供)。
南沙、内港、黄埔、新沙の四大港区がある広州は17年上半期、港の取扱貨物が前年同期比7.5%増の2億8000万トンに達し、中国の港で4番目の多さになっている。
多くの国際都市が広州と友好関係を築いている。現時点で、広州と国際友好都市協定を締結している都市は36都市、友好協力・交流を行っている都市は31都市あり、60ヶ国が広州に領事館を設置している。
中国に来て30年以上になる在広州米国総領事館のCharles E.Bennett総領事は、「広州は急速に発展して、世界一流都市になっている。ここは、すでに世界的に重要な貿易センター、経済センター、ビジネスセンターだ」と指摘し、「特に、長年広州で開催されている中国最大の展示会・見本市『広州交易会』は、貿易やビジネスにスポットを当て続け、広州の包容力と、開放度を反映している」と、広州の発展の勢いとパワーに強い印象を受けていることを話した。
1957年に始まった広州交易会は60年の月日を経て、中国の貿易の行方などを占うバロメーターとなっている。今年開催された第122回広州交易会には、213ヶ国・地域から来たバイヤー約20万人が参加した。
13~16年、広州と「一帯一路(the Belt and Road)」参加国の輸出入総額は7847億8000万元(約13兆3412億円)に達し、同市の輸出入総額の4分の1を占めた。広州の企業は「一帯一路」参加国に資金を投じて企業(機構)87社を立ち上げている。
広州市人民政府の政策決定コンサルティング専門家の彭強氏は、「広州はずっとオープンな都市であるものの、時代によってその度合いも異なる。以前は主にモデルチェンジを行う関連産業を請け負い、模倣・コピーを行っていたが、今は全面的なグレードアップの段階に突入しており、人材や技術、イノベーション資本、プラットフォームの採用、育成、サポートを重視している」と指摘した。
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