自主学習し、最適な航行ルートを自主的に選択することができ、事前に事故リスクを発見する世界初のスマート船舶「大智」が5日、上海で開催中の中国国際海事会展で正式に発表された。科技日報が伝えた。
「大智」は中船集団、上海船舶設計研究院、中国船舶工業システム工学研究院が共同開発した。中国船級社の孫峰副総裁は、「これは中国の商船設計・建造が世界の先頭に立ち、無人船の研究開発の堅固な基礎を築いたことを意味する」と表明した。
中国船舶工業システム工学研究院海洋スマート技術センター長の邱伯華氏は、「同船は中国が自主開発した世界初の、自主学習可能な船舶スマート運行・メンテナンスシステム(SOMS)を搭載している。センサー、IoT、機械学習などの技術手段を利用し、光ファイバー網を通じスマートシステムにデータを高速伝送することで、全船各システム・設備の情報融合と共有を実現する」と説明した。
また、邱氏は、「航行回数の増加によるデータ蓄積に伴い、大智はさらにスマートになる。船内には大量かつ非常に複雑な設備が搭載されているが、大智は特有のリアルタイム健康状況評価・早期警戒分析ツールを使い、すう勢予測模型と結びつけることで事故を未然に防ぐ。事前にリスクを発見し、問題の原因および重要データの変化を表示し、船員が効率的に安全リスクを排除できるようにする。ほぼゼロ故障の運行を実現し、快適で低コストなルート最適化を行う」と話す。
さらに、「中国の船の『脳』は海外から輸入することが多かった。大智は中国が自主開発した初の主機リモートコントロールシステム、スマート航行、船室、エネルギー効率などのシステムを搭載している。船には知恵と学習を好む『脳』、敏感な『五官』が備わった。一部の重要システム・設備は世界的にも初の応用で、技術性能は全面的に世界先進水準に達している」とした。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年12月6日
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