中国国内外のメディアが多数参加する「最高の時と味を愉しむ海南・中外メディア海南グルメの旅」は2日午後、海南島を東回りにめぐる旅をスタートさせ、文昌市へと移動した。人民網が伝えた。
海南島の北東部に位置する文昌の歴史は古く、紀元前110年、前漢の武帝の時代に紫貝県が設置されたことから始まっている。また、マレーシアをはじめとする東南アジアへの移住者も多く、海南島華僑の主な出身地でもある。19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍した「宋家の三姉妹」の父親である実業家の宋耀如も同地の出身だ。
そんな歴史ある文昌には特色あるグルメも豊富。2日夜、記者たちは文昌市内のレストラン「琼菜人家」で、海南グルメの代表とも言える「白切文昌鶏(茹で鶏)」や「頭盤菜(野菜、海鮮、肉のごった炒め)」、「抱羅粉(ビーフン)」、「錦山牛肉干(ビーフジャーキー)」といった名物料理を見て、聞いて、作って、食べて、文昌グルメへの理解を深めた。
なかでも「白切文昌鶏」は塩とショウガのみを入れて沸かした湯で茹でたり、漬け込んだりして、じっくりと火を通すといういたってシンプルなレシピだが、それだけに同地で育った文昌鶏の味を十分に味わえる一品となっている。ぷりぷりとした鶏の皮とジューシーで歯ごたえのある肉をカボスに似た柑橘類の「青桔」や醤油、ニンニク、ショウガなどをベースにしたタレをつけて食べる。このタレの味付けは各レストラン、各家庭によって異なるそうだが、基本となる青桔のしぼり汁の酸味が、肉の脂っこさを解消してくれる。(文・玄番登史江、張靖)
「人民網日本語版」2017年12月4日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn