普通のドリンクと共に、HIV(エイズウイルス)検査キットが並び、匿名で検査結果を調べることのできる自動販売機が13日、清華大学(北京)に設置された。これで、同様の自販機を設置する北京市海淀区の大学は北京大学、北京航空航天大学などを含めた11校になった。また、北京語言大学、北京外国語大学も今年中に設置する計画だという。海淀区疾病予防コントロールセンターは、「来年末までに、同区内の全ての大学に自動販売機を設置する計画」としている。北京青年報が報じた。
同センターの統計によると、今年9月27日から11月5日の1ヶ月余りの間に、清華大学以外の大学10校の自動販売機で計37個の検査キットが販売された。うち、14個が実際に検査され、全て「陰性」だった。清華大学では今月13日に設置されて以降、まだ販売は確認されていない。
海淀区は北京、ひいては全国的にも、大学が最も密集している地域。大学生はエイズ予防が特に必要なグループだ。予防をさらに強化し、ハイリスクの大学生らが自分で検査を行いやすいようにと、同区の疾病予防コントロールセンターは今年からHIV検査キットを販売する自動販売機の大学設置を展開している。
検査キットは市場では298元(約5000円)で販売されているのに対して、大学では30元(約510円)で販売されている。説明書や尿の採取器が入っており、普通のドリンク自動販売機で販売されている。購入者は密封した尿を自動販売機の専用ケースに入れておくと、業者がすぐにスタッフを派遣してそれを公式の指定機関に送り検査が行われる。購入者はコードも取得でき、10日後にそれを使ってオンラインで検査結果を調べることができる。その全ての過程を匿名で行うことができる。
第一陣として自動販売機が設置されたのは、北京大学、清華大学、人民大学、北京航空航天大学、中国農業大学、北京交通大学、北京理工大学、北京師範大学、北京林業大学、国際関係学院、八維学校の11校。北京語言大学と北京外国語大学にも今年中に設置される。ほとんどが男子学生寮の入り口に設置されている。
海淀区のほか、朝陽区の中国伝媒大学にも昨年同様の自動販売機が設置された。厦門(アモイ)大学、西南石油大学、哈爾濱(ハルビン)理工大学などの大学も近年、同様の対策を講じている。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年11月15日
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