▽硬軟あわせて迎え撃つグーグル 国産機種も立ち上がる
アップルにとっては、7が8のお株を奪ったとしても、左手にあるものを右手に持ち替えるようなもので、最終的に売り上げはすべてアップルのものだ。だが高級スマートフォン市場に狙いを定めるライバルたちがおり、サムスンや華為(ファーウェイ)はもとより、たくさんの大手メーカーがアップルを迎え撃とうと控えている。
グーグルがこのほど行った新製品発表会には、携帯電話、オーディオ製品、ノートパソコン、ヘッドフォンなど一連の製品が勢揃いした。人工知能(AI)分野で他社に先駆けるとの方針も明らかにされた。携帯電話新機種には、有機EL全画面ディスプレーが採用され、カメラには「最速オートフォーカス」、4軸手ぶれ補正、3秒動画撮影、4K動画撮影などの機能が搭載された。このほかマイクロソフトやアマゾンなどの科学技術大手も、AI分野に力を入れるとしている。
当然のことながら、消費者はアップルの製品にのぼせ上がる時期はすでに通り過ぎており、新製品といえどももはや衒示的消費のための硬直的需要にはなり得ない。今では多くの消費者が落ち着いて理性的に消費する状態に戻っている。華為や小米などの国産携帯電話で日常のニーズは十分に満たされるようになった。国産携帯の多くがアップルの新製品発表に先立って新機種を発表するようになり、小米6、MIX2、栄耀9、vivoX20や近く発売される華麗Mate10はいずれも8のライバル機で、スマートフォン市場が飽和に向かう中、ユーザーはより理性的になり、消費者のiPhoneの買い換え周期も延びている。
アップルにとって今年の立て直しのための最も重要な局面は今月末にやってくる。調査研究機関によると、大勢の消費者がアイフォーンテンの発売を心待ちにしているという。短い前髪を残したようなデザインの全画面ディスプレーを採用したテンが、高級機好きのユーザーたちの財布のひもを緩める可能性は高いといえる。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年10月11日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn