中国では、子供の「ネット利用開始」の低年齢化が進んでいる。3歳になると微信(Wechat)を使い始め、7歳でオンライン・ショッピングができるようになり、14歳でネットワーク関連技能は両親を完全に超えるまでになる。「第4回広東省ネットワークセキュリティPRウィーク」青少年デーのテーマ活動「広東省青少年・児童ネットワークセキュリティフォーラム」がこのほど開催された。フォーラムにおいて発表された調査報告から、「00後(2000年代生まれ)」と「10後(2010年代生まれ)」の児童ネット利用者の新たな特徴が明らかになった。広州日報が報じた。
〇就学前児童の2割、ネット利用時間は毎日30分超
広東省児童ネット利用者ネットワーク素養状況研究課題チームは2017年、オンラインによるアンケート形式で、親子6275組の有効アンケートを回収した。子供の「ネット利用開始年齢」はだんだんと低くなってきており、就学前児童(3~6歳)の23%は、毎日30分以上ネットを利用していた。
成人と同様、小さな子供もインターネットを通じて、娯楽、消費、情報発信などの活動を行っている。7歳児では、「ネットゲーム攻略法を研究したことがある」は24.2%、「自分でゲーム・動画・音楽をダウンロードしたことがある」は61.0%、「オンライン・ショッピングをしたことがある」は8.5%、「ネット上で写真、動画、文章の投稿をしたことがある」が14.4%だった。さらには、「フォロワーがいる」子供も4.7%いた。
SNSを使い始める年齢も、ますます低くなっている。3歳からQQや微信を使い始める子供もおり、7歳になると、9.9%の子供がQQを、15%が微信を使っている。12歳時点での利用率は、QQが87.9%、微信が69.7%にそれぞれ達し、いずれも過半数を超えている。
〇デジタル化技能は両親を超える
3歳から14歳までの子供の、ネット上での娯楽・社交・発信など、ネット上での行為の普及率は、いずれもだんだんと上昇している。「ネットに関する知識は、子供の方が多く持っているか、それとも親の方が多いか」との質問に対し、14歳のほぼ半数(49.2%)が、「自分の方がよく知っている」と答えた。また、14歳の子供を持つ親の61.6%は、「子供の方がよく知っている」と答えた。
研究から、「動画・ゲーム・音楽のダウンロード・インストール」、「ウィルスソフトの更新」、「ゲーム攻略法の研究」、「SNS上で画像・動画・コメントを発信する」など8種類のネットワーク上の主要行為すべてにおいて、14歳の子供は、両親を全面的に超越していることが明らかになった。
〇ネットワークセキュリティに対する意識が弱い子供のネット利用者
10歳から12歳の段階で、ネットワークセキュリティに対する子供の意識はだんだんと高まっているが、13、14歳になると、逆に意識が低下する傾向にある。14歳の子供のうち、「携帯端末またはパソコンのウィルスソフトについて理解し、タイミングを見計らって更新することができる」と答えたのは12.3%にとどまった。
高年齢段階の子供のうち、両親とSNSプラットフォームで「友だち」になっている、あるいは常日頃交流している割合はわずか5.8%だった。「ネット上で脅しに遭った場合、両親に話す、あるいは援助を求める」としたのは、10歳児で32.4%、14歳児では20.0%だけだった。
また、圧倒的多数の子供は、ネットワークセキュリティに関する法律・法規についてほとんど理解していない。「だいたい理解している」または「非常によく理解している」と答えた子供の割合は16.6%。さらに、親の理解度は子供にも及んでいない。14歳の子供を持つ親のうち、「ネットワークセキュリティ分野の法律・法規を理解している」と答えた人は12.3%にとどまった。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年9月26日
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