公開から11日目で、映画「戦狼2(Wolf Warriors Ⅱ)」の興行収入がすでに30億元(約135億円)を突破。中国語映画史上最速記録を樹立することはほぼ間違いなく、しかもその総興行収入は40億元(約660億円)を超えそうな勢いだ。人民網はこのほど同作品で監督と主演をつとめた中国人俳優・呉京(ウー・ジン)を取材し、「命を積み上げるような思い」をして製作したという同作品について話を聞いた。
「戦狼2」の公開当初、「観客の目を信じている」と発言していたが、その自信がどこから?
呉京:私は常に観客の目を信じており、「愛国主義」の心は中国人一人一人の胸に刻まれていると思っている。世界における中国の影響力はますます大きくなり、人々の生活水準も向上し続けている。中国が「強大」なことは世界公認の事実。ネットユーザーたちも私と同様、自分の小さな家が裕福になり、中国がさらに強大になることを願っていると信じている。このような「薪」はすでにくべられており、私はそれに「火種」を灯しただけ。「戦狼2」が大ヒットしたのは、観客の皆さんが盛り上げてくれたからだと思う。
同作品における呉京はまるで無敵そのものだが、これほど必死に一生懸命になる原動力はどこから?
呉京:私には退路は無く、ただ必死に前に進むだけ。私の映画はシーン一つ一つを命を積み上げるような思いで作り上げている。多すぎるほどの困難に直面したが、もしその過程で私が畏縮したり、後退したりしてしまえば、製作チーム全員の士気が下がってしまう。また、おざなりだったり、そこそこのレベルで妥協したりすれば、私自身の基準を満たさないばかりか、観客も納得しないだろう。戦場でまず命を落とすのは、優柔不断な人。「すれ違うこともできないような狭い道で勝つのは勇気のある者」と言われているように、退路が無い以上、チームを引き連れて突進していくという気持ちで前へ進むしかない。私はそんな偉大なわけでなく、ただこういう性格というだけ。
「戦狼2」の興行収入がすでに30億元を突破したが、一番感じていることは何か?
呉京:興行収入がこのような素晴らしい成績を収めることができたのは、私個人の能力だけによるものではない。「戦狼2」は、中国人民解放軍の誕生を祝う「建軍節」(8月1日) に合わせて公開されたこともあり、中国の人々の国や軍隊に対する敬意や熱い思いに火をつけることとなった。しかし、全体的に見て、私は幸運だったといえるだろう。なぜなら、良い時代、祖国が台頭している時代、中国人一人一人の心に「中国の夢」がある時代にめぐりあえたからだ。中国人はみんな愛国心を表現できる場を求めており、私はただ昔のような「スローガンを掲げる」ようなやり方ではなく、表現方法を少し整えただけに過ぎない。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年8月8日
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