中国パンダ保護研究センターのスタッフは12月上旬、メスパンダの「蘇琳(スーリン)」が発情期を迎えたことを確認した。蘇琳の発情期は14日にピークに達し、同日夜にオスパンダの「陽陽(ヤンヤン)」と自然交配を行った。また蘇琳の妊娠をより確実にするため、スタッフは15日に別のオスパンダ「香林(シャンリン)」の精子を採取し、蘇琳に人工授精を行った。同センターで飼育されているパンダは通常毎年3-5月に発情期を迎え、人工授精や自然交配を行う。12月に発情期を迎え、自然交配と精子を採取して人工授精を行うというのは、パンダ繁殖史上にとっていずれも初めてのケースとなった。人民網が伝えた。
今回、蘇琳が発情期を迎え、自然交配と人工授精したことで、同センターにおける2017年度のパンダ繁殖の幕が開いた。同センターのパンダ繁殖専門家である羅波氏は「メスパンダの蘇琳は12月に発情期を迎え、自然交配を行い、またオスパンダの香林からの精子採取も同時期に成功した。このことはパンダの非繁殖期における繁殖活動の貴重な資料となった」とした。
パンダの妊娠期間は通常70-150日で、蘇琳が無事妊娠した場合、早ければ来年2月末には赤ちゃんパンダが生まれるという。(王波、編集YK)
「人民網日本語版」2016年12月19日
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