湖南省衡陽市高新区紫雲路北街に、「包子(肉まん)セルフ販売店」という看板がかかった店舗がある。あまりぱっとしないがとても有名な店のようだ。近くの住民たちは、朝食をここでとり、自分で代金を計算して支払い、おつりも自分でとる。だが、店主によると、これまで一度も偽札が置いてあったことはなく、代金の不足もなかったという。新華社が伝えた。
「包子セルフ販売店」は、夫婦だけで営んでいる店。1998年、陳冬林・蒋細雲さん夫妻が、隣の永州市から衡陽市に出稼ぎに来て、包子の作り方を学び、包子店を開業し、もうすでに14年になる。商売が順調だったころは、包子を買うのに、お客は30分以上並ばなければならなかったという。
蒋細雲さんは、「顧客が自分でおつりを取ることは、清潔で衛生的であるばかりでなく、店員を雇う人件費も節約できる」と話した。最初、夫妻は顧客がちゃんと代金を払ってくれるかどうか心配していたが、10年あまりの間、偽札が置いてあったことはなく、支払われた金額はほぼ合っていた。ある時、お金を持ってくるのを忘れた客は、次の日に忘れずに支払いにやって来た。
この包子店は、現在、ネット上では地元の話題店として人気を博している。多くの市民がその噂を聞きつけ、訪れている。包子店の商売を続けたことで、一家の暮らし向きもどんどん良くなった。夫妻には一男一女がいる。20歳になる長男は、湖南交通工程学院で学んでいる。また、6歳になる活発で可愛らしい娘がいる。陳冬林さんは、「今後、子供たちが包子を売る商売をすることはあり得ない。だから、私が一心に包子を作り続けていく」と話した。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年12月12日
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