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軌道上の無毒推進技術、中国が世界で2番目に把握

人民網日本語版 2016年12月07日14:31

中国航天科技公司第五研究院第502研究所が6日に発表した情報によると、同研究所が開発したアンモニウムジニトラミド(ADN)無毒推進システムが衛星「実践17号」と共に宇宙に打ち上げられたあと、軌道上の試験を順調に完了した。これは中国が無毒推進技術の軌道上応用を、世界で2番目に実現したことを意味する。新華社が伝えた。

国内外で用いられている衛星推進剤の多くが有毒だ。衛星の地上での操作、宇宙での補給などに厳しい条件が突きつけられることとなり、複雑な防護措置を講じなければならない。そのため全世界がよりエコロジーで無毒な宇宙船推進技術の開発に力を注いでおり、LOX/ケロシン、液体窒素/液体酸素、ADNなどの低毒・無毒推進剤の使用を試みている。

ADN採用推進剤は比推力が優れ、高密度で、ヒドラジド推進剤の1.4倍に達する。同じ飛行任務を遂行する場合、推進剤の量を大幅に減らすことができる。そのため衛星はより多くの科学装置を搭載し、より多くの任務を遂行でき、衛星打ち上げのコストを引き下げることができる。

同研究所推進製品センター副主任の陳君氏は「未来の宇宙ステーションと有人操作宇宙船などのシステムで無毒推進技術を採用することで、推進剤の排出や漏れによる人員の被害や、科学設備や宇宙服などへの悪影響を効果的に回避できる。宇宙ステーションの軌道上の補給は、家庭内でウォーターサーバーの水を取り替えるように便利になる。宇宙飛行士が直接軌道上で操作すればよく、宇宙ステーションの軌道上の運営維持費と操作の難易度を大幅に引き下げることができる」と説明した。(編集YF)

「人民網日本語版」2016年12月7日

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