新華社の報道によると、中国外貨取引センターのまとめた最新のデータでは、11月30日の人民元の対米ドルレート基準値は1ドル6.8865元で、前取引日に比べて24ベーシスポイント情報した。
10月に入り、元の対ドルレートには比較的速い調整の動きがみられ、何度も続けて大台を突破し、市場の注目を集めた。中国人民銀行(中央銀行)から権限を授与された同センターの発表では、11月30日の銀行間外貨取引市場の元の対ドルレート基準値は6.8865元、前取引日は6.8889元だった。
ドル上昇のエネルギーが一時的に弱まると、元の対ドルレート基準値が3取引日連続で上昇し、6.88元台を回復した。こうした動きについて、長年にわたり外貨管理の実務に携わり、現在は中国金融四十人フォーラムのシニア研究員を務める管濤さんはレート問題についての見方を話した際、「人民元レートの正常な動きに理性的に対処する必要がある。そうしなければ国境を越えた資本の秩序ある流動や外貨市場の秩序ある運行を維持することはできない」と注意を促した。
管さんは、「人民元レート形成の市場化は中国の規定の改革目標だ。昨年8月11日には人民元が切り下げられ、人民元レート基準値の形成メカニズムが最適化され、レート形成が市場化に向けて重要な一歩を踏みだし、国際通貨基金(IMF)もこうした動きを高く評価した」と述べた。
市場化されたレートでやっていくなら、価値法則に従うことが必要になる。価値法則に基づき、市場のレートがバランスのとれたレートの前後で上下動するのは極めて正常な経済現象だ。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年12月1日
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