日本の高校生70人から成る「ティーンエイジ・アンバサダー (小大使)」の訪中歓迎会が10日夜、在中国日本大使館で開催された。同イベントは「日中交流集中月間」の活動の一環。同大使館の山本恭司公使や公益財団法人イオン1%クラブの横尾博理事長、北京市、武漢市、青島市の外事弁公室から来た中国側のゲストなどが出席した。 人民網が伝えた。
「日本のティーンエイジ・アンバサダー」は、筑波大学付属高校、千葉市立千葉高校、岩田高校、札幌日本大学高校から来た高校生からなり、その多くが初めての中国訪問となった。今年7月に、日本を訪問した「中国のティーンエイジ・アンバサダー」70人も、歓迎会に出席し、中日両国の「ティーンエイジ・アンバサダー」が北京で集った。「日本のティーンエイジ・アンバサダー」は今後、青島や武漢を訪問する。
山本公使は挨拶の中で、「顔の見える交流をすることがとても大切。両国の青少年が実際の交流を通して、相互理解を深めることは、未来の日中関係を支える大きな力になる。日中関係の未来は、両国の若者の肩にかかっている。今回の活動に参加している日本の高校生には、帰国後、自分が中国で見たり感じたりしたことを一人でも多くの人に伝えてほしい」と語った。
同活動の主催者であるイオン1%クラブの横尾理事長は挨拶の中で、「2009年から始まった日中両国間の『ティーンエイジ・アンバサダー(高校生交流)事業』には、これまでに1000人以上の両国の青少年が参加してきた。中国は現在、ITや科学技術などのたくさんの分野で、日本より進んでいる。中国にあるイオンの店舗では、スマートフォンを使った決済の割合が30%を超えている。また、中国の若者は普段の生活の中で、例えば、割り勘する時に、スマートフォンで済ませることができる。日本の学生には、中国での1週間の滞在を利用して、そのことを体験して感じ、その背後にある原因を考えてもらいたい」と語った。
北京市政府外事弁公室の高志勇副主任は、「日中両国間の『ティーンエイジ・アンバサダー(高校生交流)事業』が始まってからの8年の間、両国の青少年が相互理解や友情を深め、中日友好の使者となってきた。そして、この交流プロジェクトは社会各界に知られるようになり、両国間の青少年交流の分野において、特色あるブランドとなった。『日本のティーンエイジ・アンバサダー』には、今回の訪問の機会を十分に活用して中国の姿をよく見て、たくさん触れ合い、中国の名所旧跡を訪ね、中国の伝統的な文化を体験してほしい。さらに、発展中の中国を肌で感じてもらいたい」と語った。
歓迎会では、中日両国の「ティーンエイジ・アンバサダー」がそれぞれ相手側に、心のこもった意義深いプレゼントを贈ったほか、中国でもよく知られている日本の歌や思わず圧倒される中国武術、日本らしさたっぷりの日本舞踊、楽しい雰囲気にしてくれる中国の民族舞踊・ヤンコー(秧歌)などを披露し、会場は熱気に包まれた。
歓迎会の最後に、中日両国の「ティーンエイジ・アンバサダー」の代表がそれぞれ、感想を述べた。うち、「日本のティーンエイジ・アンバサダー」の代表は、英語の「Assume is making an ass out of you and me(人を疑うことは、相手も自分も愚かにする)」ということわざを引用し、それを自分が異文化交流をする上で大事にしている言葉であるとし、「中国に対して固定観念を抱いてほしくない。この交流プログラムを経て、一方的な情報から中国のことを決め付けないでほしい、根本的な中国の姿についてもっと知ってほしい、とより深く自分の問題として考えるようになった。生まれ育った環境や文化が大きく異なる人と交流するときは、自分の価値観で相手を判断しても意味がない。互いに国という縛りを離れ、一個人として交流し、自分から積極的にコミュニケーションをとり、より互いについて、そしてより互いの国について理解できるようになりたいと思っている」と語った。 (編集KN)
「人民網日本語版」2016年10月12日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn