スイス・ジュネーブに本部を置く世界経済フォーラムは28日、「2016-17年国際競争力ランキング」を発表し、中国は3年連続で28位となり、経済発展を遂げているBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)の中ではトップだった。ちなみに、同ランキングのトップは8年連続でスイスだった。国際在線が報じた。
国際競争力ランキングは、世界経済フォーラムが発表する重要な年度レポートの一部だ。世界経済フォーラムが2004年に導入した国際競争力指数(GCI)に基づき、GCIスコアは国の競争力の包括的な12の分類を基に算出される。今年は、世界の138のエコノミーを対象に調査・分析が行われ、ランキングが作成された。トップは8年連続でスイス、2位はシンガポール、3位は米国だった。上位3位は昨年と同じ。以下、オランダ、ドイツ、スウェーデン、英国、日本、香港地区、フィンランドの順だった。
世界経済フォーラムは、「欧州のエコノミーは依然として、上位10位の中で支配的な地位を占めているが、欧州固有の南北の差はまだ埋まっていない」と指摘している。スペイン、イタリアは30-40位の間。ギリシャに至っては順位を5つ落として86位となった。フランスはユーロ圏で2番目に大きいエコノミーで、順位を1つ上げて21位とした。
同ランキングで、中国は3年連続の28位と、BRICSの中では依然としてトップだった。12の分類のうち、中国が高得点だったのは、「市場規模」、「マクロ経済の環境」、「衛生と初等教育」だった。一方、中国に存在している主な問題は、「融資環境」、「政策の安定性」、「政府機構の官僚の態度・低效率」、「インフレ」、「汚職」など。BRICSの中では、インドが一気に順位を16上げ39位、ロシアは43位、南アフリカは47位、ブラジルは81位だった。うち、ブラジルはBRICSの中で唯一順位を下げた。
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