中国科学院原子力安全技術研究所が19日に発表した情報によると、同研究所の先進原子力研究チーム(FDSチーム)が担当する中国の鉛高速増殖炉「麒麟1号」の研究開発が、このほど重大な進展を実現した。専門家チームは、鉛高速炉冷却材技術総合実験回路の実験能力と稼働データが世界トップ水準に達しており、酸素測定・制御など多くの重要技術の進展を実現し、世界の独占を打破したと判断している。新華社が伝えた。
鉛高速炉は「第4世代原子力システムに関する国際フォーラム」によって、工業的模範と商業的応用を初めて実現する可能性のある第4世代核分裂炉であると評価された。鉛材料の優れた中性子物理・熱物理的特性と安定的な化学性質により、鉛高速炉はエネルギー生産の高い安全性と経済性を誇る。さらに核廃棄物の高い「焼却」処理能力と核燃料増殖能力を持つため、さまざまな応用と持続可能な開発を実現する先進的な原子力システムとみられている。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年9月21日
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