2016年9月19日  
 

中日対訳健康知恵袋 企画集 北京のお気に入り

Apple新浪ツイッターFBLINE微信RSS
人民網日本語版>>中日フォーカス

人材を育成し20年 日本人のアマチュア京劇役者が本物顔負けの演技披露

人民網日本語版 2016年09月19日09:51

中国を代表する伝統演劇の京劇は、早い段階から海外に進出しており、世界各地で人気を博している。東の隣国である日本にも多くの京劇愛好家がおり、なかには唱念做打(歌、セリフ、しぐさ、立ち回り)をこなす京劇愛好家のアマチュア役者もいるほどだ。そして新潮劇院は日本に十数団体ある京劇愛好団体の中でも抜きんでており、20年間、定期的に京劇の公演を行っている。今月14日には新潮劇院の20周年記念公演の第1日目が東京で行われた。

抑揚のある節回しに、ベテランの風格を感じさせる演技、熟練したくまどり。口を開かなければ、日本人とはわからないだろう。なかには、口を開いても日本人だとわからない人すらいる。日本の美猴王(孫悟空)こと石山雄太さんは、子供のころに一度見た京劇に魅了され、ファンになり、わざわざ中国に渡って演劇を8年間学んだのだという。日本の美猴王が本当に斉天大聖孫悟空に似ているかを確かめたければ、東京都世田谷区にあるこの小劇場へ行き、「孫悟空天界大暴れ」を鑑賞するといいだろう。このようなアクションが見ものの武劇のほかにも、古典的な愛情をテーマにした演目「腕輪を拾って」も上演され、日本人のアマチュア役者が演じる女形の取り持ち婆(仲人業の女性)もイキイキとしている。

字幕組から役者まで、そのメンバーには学生や社会人、明治大学や慶応大学の教授もいる。日本のファンはまだまだ専門的ではないが、真面目さでは勝っている。ここでは、京劇に対する情熱は国境など関係ないことを思い知らせてくれる。

日本の観客に劇の内容を理解してもらうため、劇中は舞台の両サイドに日本語字幕を流している。また、劇が始まる前に京劇に詳しい先生が、演出の紹介や演出に関する豆知識を紹介してくれるため、劇の内容をとても理解しやすい。

新潮劇院は訪日京劇芸術家の張春祥氏主宰の京劇団。彼は20年以上初心を忘れず、京劇芸術の普及のために尽力してきた。長年の指導の中で、張春祥氏も日本人の生徒を指導するための秘訣を編み出したという。この20年で新潮劇院の団員は、30数名まで増え、老人から子供まで、みな京劇への深い愛を胸に抱いているという。(編集TK)

「人民網日本語版」2016年9月19日

関連記事

コメント

最新コメント