仏像を修復する故宮博物院・金属文化財保護修復作業室の王有亮・副研究官員
現在、故宮の文化財修復伝統工芸技術の種類は中国で最も多い。職人の古書画表装の修復や青銅器の修復・複製などの技術は百年以上の歴史を誇る。そのうち、「古書画表装の修復技術」や「中国青銅器の伝統的な修復・複製技術」、「古書画人工複製技術」などは国家級無形文化遺産に指定されている。
保護や伝承に入れる力を強化すると同時に、「故宮の文化を家に持って帰りたい」という観光客の願いを実現させるため、故宮博物院は近年、豊富で多彩な文化クリエイティブグッズの製作にも力を入れている。
2015年末の時点で、故宮博物院が開発した文化クリエイティブグッズは計8683種類に達した。ここ数年、同博物院はグッズの文化的属性だけでなく、そのクリエイティブ性や機能性にも重点を置いている。そのようにして生活の中で使うグッズと中華伝統文化の要素を組み合わせた商品を開発し、開放されている故宮文化をさらに広げ、故宮文化を人々の生活に溶け込ませていこうとしている。例えば、「かわいい」デザインに故宮の要素がたっぷり詰まった「宮廷人形」のファミリーシリーズや、紫禁城の中に住みついているネコをテーマにした「故宮ネコ」シリーズなどが大人気商品となっている。
4年後の2020年に、紫禁城は「600歳」になる。それでも歴史ある故宮は若い精神を持ち、時代に取り残されないように一生懸命前向きに存在し続けている。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年8月17日
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