国民1人当たりの上半期消費額8211元 分譲住宅販売額42.1％増　

中国国家発展改革委員会（国家発改委）は4日、今年上半期、全国民1人当たりの消費額は前年同期比8.8％増の8211元（1元は約15.2円）に達したと発表した。同時期、全国分譲住宅の販売面積は27.9％、販売額は42.1％、それぞれ増加した。また、国内を旅行した旅行者数は延べ22億4千万人、同10.5％増加した。京華時報が伝えた。

中国政府は今年に入り、供給側構造改革の推進に力を入れ、国民の消費は安定的な伸びを示し、消費のアップグレードは持続的に進んでいる。上半期、全国民1人当たりの消費額は前年同期比8.8％増の8211元に達した。商品別にみると、食品・衣類・生活用品など生活必需型基本消費は安定した成長ぶりを示した。一方、生活向上型サービスの消費は明らかに加速し、全体に占める割合は高まる一方だ。このうち、教育文化レジャー支出は同12.9％増で、全体の9.6％を占め、医療保健支出は同13.2％増で、全体の7.8％を占め、全体に占める割合はいずれも前年同期比0.3ポイント上昇した。

住宅・交通消費については、住宅公共積立金の活用や農民工（農村から都市部に出て働く臨時就労者）の市民化に絡む住宅需要への対応、住宅ローン頭金の比率調整、不動産取引税などの措置が講じられたことで、上半期の全国分譲住宅販売面積は前年同期比27.9％、販売額は42.1％、それぞれ増加した。また、都市部でのトラック走行規制の解除、中古車取引の簡便化、駐車場建設の加速、新エネルギー自動車の発展奨励などの措置によって、上半期の自動車販売量は8.1％増加、成長率は前年同期比6.7ポイント上昇した。このうち、スポーツ用多目的車（SUV）の販売量は44.3％、新エネルギー車の販売量は126.9％、それぞれ増加した。

今年上半期、国内旅行に出かけた旅行者の数は、前年同期比10.5％増の延べ22億4千万人、国内観光収入は同13.7％増の1兆9千億元に達した。エンターテインメント市場も急速に成長し、上半期の全国映画興行収入は同21％増の246億元に上った。

政府は今後、住民所得の増加と消費力の引き上げにさらに尽力すると当時に、重要・供給の両方に力を入れ、消費潜在力のさらなる発掘と解放を目指す構えだ。消費財の有効供給を重点的に推進する、重点分野における消費システム革新を加速する、消費を取り巻く環境の合理化に向け全面的な改善を行うなどの方法で、各種事業を推し進める方針だ。（編集KM）

「人民網日本語版」2016年8月5日