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繊細な竹彫刻技法を伝承する江蘇省の親子

人民網日本語版 2016年08月03日15:55

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江蘇省常州市に住む徐秉方さん(71)は、竹彫刻家の徐素白さんの第三子で、幼い頃から竹彫刻を学び、雲の彫刻を得意としている。竹彫刻だけでなく、壺に彫刻するのも徐さんの趣味だ。1992年から、徐さんの作品は英国クリスティーズ、米国サザビーズのオークションにかけられ、作品の一つである「黄雀安在」は現在も大英博物館に収蔵されている。2009年に徐さんは、国家級無形文化遺産である竹彫刻の国家級伝承人となり、徐さんの娘の徐文静さんと徐春静さんも、すでに30年近く竹彫刻を作り続け、それぞれ省級無形文化遺産伝承人、市級無形文化遺産伝承人となっている。新華網が伝えた。

徐秉方さん親子は、当初は余暇の時間を使って彫刻の練習を始めたが、彫刻の制作を通して多大な影響を受けたという。その影響で安定した仕事を捨て、創作活動に集中することにしたのだという。徐さんたちは「手工芸職人」としての初心を持ち続け、彫刻の大量生産や工業化を考えず、黙々と精巧な彫刻作りに打ち込んでいる。とても小さな彫刻1つ作るのに1カ月近くもかかり、「道徳経」のような大きい作品には三人がかりで3年近くもの歳月を費やした。次世代伝承人の徐文静さんは、「今私には30代の弟子が2人いる。弟子に対しては、竹彫刻に興味があるかどうかを最初に確認するが、無形文化遺産を『正確・精密に』伝承できるかも問われるので、人柄や我慢強さを重視する。」と語った。徐文静さんはこのほど簡単な手工芸作品の制作に取り掛かっている。これは竹彫刻がもっと世に広く知られ、彫刻を学ぶ人が技術を鍛えられるだけでなく、得られた報酬で生活に必要なものに苦労しなくなることを望んでいるためという。(編集YK)

「人民網日本語版」2016年8月3日

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