ロシアのモスクワにある高級レストラン、アラガビィレストランは旧ソビエト連邦時代の秘密警察機関兼対外諜報機関KGB(カー‐ゲー‐ベー)のスパイとエリート層がよく利用した場所で、ここで食事をすることは身分と地位の象徴であった。美味しい食事のほか、KGB職員はかつてこのレストランでスパイの募集を行ない、一部の個室には盗聴器が仕掛けられていたという。1991年、旧ソビエト連邦の崩壊後、国営レストランだったアラカビィレストランは民営化されたが、人手を転々としたのち、あっという間に落ちぶれ果て、2003年にひっそりと閉店した。現在のレストランオーナーであるロシアタヒルグループの元社長、カストロイカ - クラウディアローグ銀行のゴル・ナカペイジャン元頭取がソビエト時代における伝説のレストランを復活させるべく、2千万ドル(約21億6千万円)以上を費やし改装を行なった。中国新聞網が伝えた。(編集JK)
「人民網日本語版」2016年5月18日