習近平国家主席はまもなく、サウジアラビア、エジプト、イランを公式訪問する。エジプト地域戦略研究センターのイブラヒム・エル-ヒタニー首席研究員は人民日報の取材に答える中で、「中東諸国は今、『東を向いて』おり、中国との経済貿易パートナー関係の発展に強い興味を抱いている。中東はもはや欧米企業の天下ではない」と述べた。
ヒタニー研究員は次のように述べた。
中国と中東地域との経済貿易は相互補完性が高い。ペルシャ湾沿岸諸国の産油国には豊富な資源があり、需要と供給の両面で安定したエネルギー協力関係を結べる。中国はエネルギーの半分以上を中東地域から輸入しており、双方のエネルギー戦略協力関係は極めて重要だ。サウジアラビアと中国が協力して建設したヤンブーの石油精製工場はサウジ・中国間エネルギー戦略協力の広がりの現れであり、プロジェクト投資総額は100億ドル(約1兆1725億円)に迫る。これはアジア・中国間協力の新たな流れもでもあり、一方では伝統的なエネルギー協力の安定ぶりと力強さを物語り、また一方では貨物貿易やプロジェクト請負など石油以外の貿易の成果がますます顕在化していることを物語る。
中国のインフラ建設能力は世界の先端レベルにあり、関連する装備・設備も高い国際競争力を備え、ますます多くの国が中国の製品と技術を歓迎するようになった。中東諸国はこれまで欧米企業の「天下」だったが、今は「一帯一路」(1ベルト、1ロード)の呼びかけの下、中国の投資と技術が中東各地で花を咲かせている。中国が提唱した「一帯一路」は共同発展のためのカギであり、地域内の各国のさまざまな国情を結びつけるものであり、ウィンウィンの協力プランを数多く生み出す。中東諸国は近年、「東を向いて」おり、中国との経済貿易パートナー関係の発展に強い興味を抱く。今のような「東を向いた」目で「一帯一路」の呼びかけに応じ、これにより協力を願う共通の気持ちに新たなプラットフォームが備わることになった。
エジプトは政治的な動乱を経て、現在の情勢は安定に向かっている。だが依然として安全上の大きな課題に直面しており、このため最近は国内観光が打撃を受けている。現在、エジプトの当局は新首都プロジェクトや新スエズ運河をはじめとする経済発展促進のための一連のプロジェクト建設をうち出し、国会は投資法の全面的な改訂を検討して、国内投資環境の改善を目指す。国民は中国の友人たちがエジプト国民の国家振興の夢の実現を支援してくれることを願っている。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年1月18日