陝西省西安市北部郊外の西安高速列車運輸区で9月10日、運輸区の西に「列車の整備場」と呼ばれる高速鉄道列車運用所がある。列車が帰庫してからどのように修理点検し、クリーニングして出庫していくのか、一連の流れをカメラに収めた。人民網が伝えた。
500メートル程の長さの「列車の整備場」で、長い検査レールの上に列車が停まっており、列車の上、中、下の各位置で作業員が細かく部品を検査し、内外にわたりクリーニングを行なう。。
触手検査、目視検査に加え一定距離での車輪超音波検査を実施する。病人が病院の超音波検査を行なうような状態だ。金属内部にほんの僅かなキズがあったとしても画像やデータを通して視覚的に表示することができる。
印象に残っているのは締めたナットにラインを引くことだ。数えきれないほどの列車のナットを締めたあと、その一つ一つにマーカーで横線を引く。作業員は「次回、帰庫して我々が検査するとき、横線がずれているのを発見しているならナットが緩んでいるのがわかるので、しっかり締めなおせます。列車を検査するということは列車の安全運行に関わることなので、真剣さ、丁寧さ、正確さが求められます。一つのナットでさえ見逃すわけにはいきません」と話す。
西安高速列車運輸区の「列車の整備場」は西安鉄道局高速列車の修理点検業務を請け負っている。高速列車の多くは朝を迎えると出庫していき、日が暮れると帰ってくる。夜の間、遠くを走り終え帰庫してきた列車は「列車の整備場」の中にゆっくりと入っていき、作業員は仕事を終えて帰ってきた列車に修理点検とクリーニングを施す。次の日、念入りなメンテナンスを終え、チリやほこりを洗い流した列車はまた元気な姿で新たに旅立っていく。(編集JK)
「人民網日本語版」2015年9月11日