李克強総理は9日午後、2015年サマーダボス会議に出席するため訪中した世界経済フォーラム(WEF)のシュワブ会長および各界の著名人と大連国際会議センターで会談した。人民日報が伝えた。
世界知的所有権機関(WIPO)、アルコア、オランダのDSM、日本の三菱、慶應義塾大学、英国のユニリーバ、インペリアル・カレッジ・ロンドン、エコノミスト誌、チューリッヒ工科大学などの国際機関、多国籍企業、大学、メディアのトップが出席し、世界経済の成長推進、国際生産能力協力などについて踏み込んで話し合った。
李総理は「現在世界経済は依然変動の中にあり、回復の力を欠く。世界経済の真の回復を実現するには、力強く持続可能で均衡的な成長が必須であり、新たなエネルギーを育成する必要がある。各国は連携して、共に困難を乗り越え、比較優位を発揮し、経済成長の新たなビジョンを共に描き、世界経済を一新する局面をもたらすべきだ」と指摘。
「現在中国経済は合理的範囲内で運営され、経済全体の平穏というファンダメンタルズに変化はなく、世界経済の成長にとって依然として重要な推進力だ。中国国民には知恵があり、中国政府には中国経済の中高度成長を維持し、中高水準へと邁進する能力がある。われわれは引き続き揺るがず改革を全面的に深化し、対外開放の門戸も拡大していく」と述べた。
李総理はさらに「実体経済を発展させ、各方面の有効需要と有効供給を結合させ、新たな成長源を形成することは、現在の情勢下で各方面の合力が経済の下押し圧力に対処するうえでの鍵だ。中国は国際生産能力協力を展開し、自らの生産能力と設備製造業の優勢を途上国のインフラ整備および工業化の需要、先進国のハイエンド製品および先進技術の運用と結合することを提案している。これによって途上国の低コスト、高速度、高水準の工業化、近代化推進を支援することができる。中国は多国籍企業と共同で自国と第三国の市場を開発し、互恵・ウィンウィンを実現し、共に発展を促進し、繁栄を享受することを望んでいる」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年9月10日