中央銀行(中国人民銀行)は10日、2015年11月12日より2015年版(第5版)100元札の発行を開始すると発表した。この情報はネットで大きな注目を浴びた。中央銀行の発表した情報によると、新紙幣発行の主な目的は偽造防止だ。それでは、人民元の偽造防止技術は、どれほどの水準に達しているのだろうか?科技日報が伝えた。
見る角度によって色が変わる光学的変化インキは世界で公認されている、先進的な偽造防止技術の一つだ。世界では中国、ロシア、ユーロ圏などの、多くの国と地域で採用されている。公安部の専門家によると、新紙幣は光学的変化インキを採用し、非常に分かりやすい偽造防止ポイントがあり、一目で真偽を判断できる。これは大きな進歩だ。
専門家によると、一部の犯罪者は本物と偽物の紙幣をつなぎ合わせることで人民元を偽造する。また人民元の使用において各部位の摩耗の程度が異なるため、単一ナンバーでは機器が判断を誤る可能性が高い。そのため新紙幣は横と縦の2つのナンバーを採用し、紙幣のつなぎ合わせを防止し、機械のナンバー認識の精度を高める。
また新紙幣は一般人の識別と機器の識別を目的に、2本のセキュリティラインを設けた。そのうち光学的変化セキュリティラインの幅は4ミリで、色の変化が分かりやすく、透かしの特徴も備えており、一般人による識別が容易だ。埋込み型磁気セキュリティラインは特殊な磁性材料と先進技術を採用し、機械での読み取りに適している。この2本のラインは紙幣の両側に位置し、偽造を防止しやすくなっている。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年8月14日