第12期全国人民代表大会第3回会議は8日午前、メディアセンターで記者会見を行い、中国外交部(外務省)の王毅部長(外相)が中国の外交政策と対外関係について、国内外の記者からの質問に答えた。人民網が伝えた。
(記者)西側がロシアに対して制裁を行い、ルーブルが大幅に下落する中、中国はエネルギー、金融分野の協力を始めとしてロシアとの協力をどう展開するか。中露は国際問題で協調をどのように一層強化するか。
(王毅外交部長)中露関係は国際情勢の変化に影響されないし、いかなる第三国も標的にしない。中露双方はすでに戦略面で堅固な相互信頼を構築しているため、両国関係はさらなる成熟、安定へと向かう。包括的・戦略的協力パートナーとして、中露間には相互支持の良好な伝統があり、両国民の友情も両国の戦略協力の強化を支える強固な民意の基礎となっている。
中露実務協力は互いに必要性があるからであり、互恵・ウィンウィンを堅持しているうえ、大きな内生的原動力と格上げの余地を備えている。今年中露実務協力は一連の新たな成果を上げるだろう。例えばわれわれは二国間貿易額1000億ドルとの目標の実現を目指し、シルクロード経済ベルト協力協定を締結し、連結に着手する。東ルート天然ガスパイプラインの建設に着工し、西ルート天然ガス協力協定を締結する。長距離ワイドボディ旅客機の共同開発を加速し、極東地域開発の戦略協力を始動するほか、高速鉄道分野の協力も強化する。金融、石油・天然ガス、原子力分野の協力も引き続き深化する。
中露は共に安保理常任理事国であり、国際平和・安全維持のため引き続き戦略調整・協力を強化する。今年中露双方は世界反ファシズム戦争勝利70周年記念行事を開催し、互いに支持し、国際正義と第2次大戦の勝利の成果を共に守る。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年3月9日