エアアジア航空券、極端な販売減は見られず

エアアジアおよび他の複数の航空券販売サイトによると、29日の時点で、エアアジア航空の航空券は、極端な販売落ち込みには至っていない。ただ、航空券キャンセルに関する問い合わせが、一部の旅客から入っているという。業界専門家は、「今年3月に起こったマレーシア航空機の行方不明事件と異なり、今回、エアアジア機が消息不明となった事件は、当面は同社の業績にある程度の影響を及ぼす可能性はあるが、中・長期の長いスパンで見ると、それほど大きな影響はないだろう」との見方を示した。京華時報が報じた。

エアアジアは29日、「消息を絶った旅客機と、中国の管轄地域および中国国民との間には、関連性は見られない。中国エリア向けのチケット販売方針は、特に変わっていない。エアアジアの中国路線はすべて、正常に運航されている」とコメントした。

航空券販売サイトのひとつ、携程旅行網は、「今回の事件に絡み、チケットの払い戻し・変更に関する特別な措置に関する通知は、エアアジア側から受け取っていない。また、旅客からのチケット払い戻し・変更希望や問い合わせなど特別な動きも見られない。今のところ、携程旅行網でのエアアジア航空券の販売状況は、普段と変わらず正常な状態が続いている」としている。

また、旅行サイト「去哪儿網」の海外航空券関連データによると、29日のエアアジア航空券のチケット予約量は、前週比とほぼ変わらず、明らかな落ち込みは見られない。同社担当者は、「28日以降、一部の旅客から、エアアジア航空券のチケットキャンセルに伴う払い戻しや変更に関する問合せが入っているが、その数が増えている訳ではない」と話した。