2014年9月3日  
 

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抗日戦争記念行事への指導者の出席は世界への宣言書

人民網日本語版 2014年09月03日13:45

 9月3日は中国人民抗日戦争ならびに世界反ファシズム戦争勝利69周年記念日。同日午前に北京各界が開催する盛大な記念行事には、党と国家の指導者が出席する。

 中国人民抗日戦争勝利記念日は第12期全国人民代表大会(全人代)常務委員会第7回会議が今年2月27日に制定したもので、本日は記念日制定以降初の記念行事となる。習近平中共中央総書記(国家主席、中央軍事委員会主席)は今年7月7日に全民族抗日戦争勃発77周年記念行事に出席し、重要談話を発表した。専門家は「今年の抗日戦争記念行事がグレードが高く、党と国家の指導者がしきりに出席していることは、世界に対する宣言書であり、中国国民が歴史を忘れず、平和を大切にすることをはっきりと示すものであると同時に、民族振興と『中国の夢』の実現のためにたゆまず努力するよう中国国民を鼓舞するものだ」との認識を示した。

■グレードの高い記念行事は宣言書

 「今年の抗日戦争記念日は5年10年の節目の年ではないにも関わらず、中央は高いグレードで扱っている。これは中央が記念行事を通じて対外的にメッセージを発していることを物語っている」。国家行政学院の許耀桐教授は「新指導者は抗日戦争記念行事に出席することで、中央の新たな見方と考えを対外的に伝えることができる。今年の記念行事が比較的特殊であることも、国が抗日戦争記念行事を以前よりも重視していることの表れだ」と指摘。

 「今年7月7日の習総書記の談話によって、新たな党中央は新たに台頭する大国としての中国の世界情勢に対する見方を明示した。習総書記は『われわれは平和的台頭の道を堅持するが、歴史を忘れることは断じてなく、他者のいわれなき挑発は許さない』と述べた。7月7日の談話は宣言と見ることができる。3日の記念行事への指導者の出席は、われわれの姿勢、われわれの声を再び世界に表明するものとなる」と述べた。

■民族の士気を高め、「中国の夢」を共に実現

 中央党校党建教研部の戴焔軍副部長は「抗日戦争は中国人民にとって、外国の侵略を防ぎ止める近代の戦争において初めて真に勝利した戦争であり、中国人民全体にとって記憶の深い近代史上重大な出来事であり、毎年記念日には盛大に記念すべきだ」と指摘。

 「われわれが中国の夢を実現し、中華民族の偉大な復興を実現するには、まず全民族の全ての人々がわれわれの歴史、現実、未来について明確な認識を持つ必要がある。特に近代以降、発展が立ち後れたために他国に虐げられた屈辱の歴史についてなおさらだ。抗日戦争記念行事はわれわれが中華民族全体の士気を高め、近代化の実現という目標のために奮闘するよう全民族を鼓舞するうえで現実的意義を持つ。中華民族が世界の諸民族の中で屹立するには、団結し、共に発展を図り、共に『中国の夢』実現のために奮闘しなければならない」と述べた。

■歴史を鑑とし、警戒を高める

 今年のグレードの高い抗日戦争記念行事の現実的意義について、戴氏は「歴史を鑑とし、警戒を高めるようわれわれに注意を促す意味が大きい。安倍政権発足後、日本は釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題など対中関係の処理において、また、内政、自衛隊強化などの問題で軍国主義復活の流れが明らかだ」と指摘。

 「世界の人々、アジアの人々、中国の人々は高度に警戒すべきだ。こうした行事への党と国家の指導者の出席は、歴史の経験と教訓を汲み取るようわが国民衆にさらに注意を促すものでもある。現在の国際情勢、特に日本の動向に対して、われわれは高度の警戒心を持ち、国の安全、主権、領土の一体性を断固として守る必要がある」と述べた。(編集NA)

 「人民網日本語版」2014年9月3日

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