人間工学の基礎データ、中国で調査開始
マンマシンインタフェースはいかに設計するべきだろうか?交通標識の文字の大きさはどれくらいが適当だろうか?操作器はどのように設計すれば最も安全になるだろうか?このような私達の日常生活と関連するデザインは、人体の基礎データの正確な測定を必要とする。「最新バージョン」の中国人をより良く理解するため、国家科学技術基礎的業務特別重点プロジェクト「中国成人の人間工学基礎データ調査」が、27日に北京で正式に開始された。科技日報が伝えた。
人間工学基礎データは、工業デザインや社会の生産・生活と密接に関連する人体の特性を示す数値、一国の社会生産・生活の技術的根拠である。日本や米国などの多くの先進国は、比較的整った人間工学基礎データの調査体制、データ更新のメカニズムを構築している。一方、中国ではさまざまな原因により、同データが著しく不足している。同プロジェクトは、中国の工業デザインの自主革新に、必要な基礎データを提供することを目的とする。
中国標準化研究院の趙朝義研究員は、「当研究院が推進する特別調査活動は今後5年内に、3D人体スキャンなどの世界最新の技術を使い、18−75歳の中国の成人を対象とし、全国範囲内で2万人以上の測定・調査を実施する。被験者から、人体の形状・人体力学・視聴覚・指の触覚など200項目以上の人間工学基礎データを収集する」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年11月28日