4G通信ライセンスの発給が秒読み 4G端末が続々登場
中国工業・情報化部(工業・情報化省)はこのほどウェブサイト上で、サムスン、ソニー、華為(ファーウェイ)、中興(ZTE)のTD-LTE規格を採用した4機種の携帯電話が国内初となる4G携帯電話のネットワークアクセス許可を取得したことを明らかにした。上述した4機種の携帯電話の型番は、サムスン「GT-N7108D」、ソニー「M35T」、ファーウェイ「D2-6070」、ZTE「U9815」となった。解放日報が伝えた。
業界関係者は、「4G携帯電話が初のネットワークアクセス許可を取得したことは、4G通信ライセンスの発給が秒読み状態であることを示す」と指摘した。中国工業・情報化部は中国3大通信キャリアにTD-LTEライセンスを発給し、その後さらに関連する通信キャリアの申請に基づき、LTE-FDDライセンスを発給すると噂されている。
3大通信キャリアのうち、中国移動(チャイナ・モバイル)は4G・TD-LTE携帯の準備を最も十分に整えている。中国移動上海公司は、「当方は2010年よりTD-LTEネットワークの建設に着手しており、現在までに上海で700基の室外マクロ基地局を、300基の室内カバー基地局を建設している。室外は市街地のTD-LTEの全面カバーを実現し、室内はオフィスビル、重要交通中枢、大型ショッピングセンター、体育場・館などをカバーした」と表明した。
4Gと3Gにはどのような違いがあるのだろうか。中国移動上海公司は、「ユーザーエクスペリエンスの面から考えると、最も根本的な差は通信速度の向上だ。4G・TD-LTE規格の通信速度は理論上、下りピーク時100Mbpsに達する。一方で3G・TD-SCDMA規格の理論上の通信速度は、下りピーク時が2.8Mbpsのみだ。また4G・TD-LTEのWi-Fiはカバー範囲がより広範で、モバイル性能が高く、異なるカバー範囲間のネットワークのゼロフリーズを保証する」と説明した。
中国移動上海公司が明らかにしたところによると、上海市では1300人の市民がオンライン申請と無作為抽出により、4G・TD-LTEのモニターとなっている。同社はこれらのモニターに3機種の4G端末を渡し、4Gネットワークの無料体験を提供している。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年9月9日